4.2 リストウィンドウ

図 4.3 に示すのはリストウィンドウの一例です。コンストラクトで認識される塩基配列のリストを保存するために設計されています。リストのエントリにはそれぞれ、名称 (name)、塩基配列 (sequence)、エントリに関するコメント (comments)、および、塩基配列内における切断部位の位置情報が含まれています。リストウィンドウには、制限酵素の塩基配列、リンカー、および、poly(A) シグナル、TATA ボックスなど特殊な遺伝子の特徴のリストを格納することができます。PCR のプライマー配列を保存するのにこのリストを使用することもできます。切断部位は、制限酵素としか関連性はなく、その他の部位にはほとんど関係はありません。リストのエントリに切断部位が定義されていなければ、認識配列の先頭に認識マーカーが配置されます。コメントの入力は任意で、アイソシゾマー (isoschizomers) やその他の情報のリストに使用することができます。

図 4.3:リストウィンドウの一例

 

リスト内で項目のいずれかを選択すると、ウィンドウ右側の3つのフィールドに情報が表示されます。図 4.3 では、GCK で提供される commercial_with_comments リストの中から AccIII が選択されています。リストで選択された項目には、その横に点 (•) が表示され、ウィンドウ右側の情報がとウィンドウ左側の点の付いた項目が互いに関連していることを示します。このリスト (とコメント) には、選択した制限酵素のアイソシゾマーに関する情報と、その制限酵素を入手するための情報源に関する情報が記載されています。この制限酵素リストを使って部位をマークすると、コンストラクトでマークされる各部位に制限酵素の各コメントがそれぞれ保存されることになります。