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Absoft Pro Fortran Getting Started Absoft 製品ページ
更新日: 15/12/07

コンパイルの手順とアプリケーションの実行

(Windows 版の場合)

このチュートリアルでは、Fortran 開発パッケージ Absoft Pro Fortran for Windows の 2つの主要機能であるソースコードのコンパイルとコンパイル済みアプリケーションの実行について説明します。

コンパイルの手順

Absoft のコンパイラは、コマンドラインまたは Absoft Developer Tools Interface から実行できます。ここでは Developer Tools Interface の使用方法を説明します。

注:以降は、コンパイラは C:ドライブにインストールされていることを前提として説明します。そうでない場合は、正しいドライブを当てはめて読んで下さい。

スタートメニューのすべてのプログラムを選択し、Absoft Pro Fortran 10.2 サブメニューの Developer Tools Interface (開発ツールインタフェース ) を選択すると、 Absoft Tools ウィンドウが開きます。または、スタートメニューのファイル名を指定して実行を選択し、テキストボックスに c:\Absoft10.2\bin\absofttools または absofttools を入力しても開くことができます。Windows のコマンドプロンプトは、スタートメニューのすべてのプログラムを選択し、次に Absoft Pro Fortran 10.2 サブメニューの Development Command Prompt を選択して開くことができます。このようにしてコンソールウィンドウを開くと、バッチファイル c:\Absoft10.2\bin\absvar.bat が実行され、環境変数が自動的に設定されます。

インストールの際、c:\Absoft10.2\examples ディレクトリに複数のサンプルプログラムが保存されます。このチュートリアルで使用するサンプルプログラムは、Fibonacci.f95 です。小サイズから中サイズのプログラムを迅速にコンパイルするために、以下のページのチュートリアルにしたがって、グラフィカルインタフェースの使用方法を理解して下さい。

初めに、コンパイラへのインタフェースを起動します。

Absoft Tools インターフェイスはプロジェクト指向なので、最初にプロジェクト名と場所を設定します。

上図のように General オプションページで、Project Name"Fibonacci" に、Traget Filename"Fibonacci.exe" にして下さい。Project Directory では、場所をデフォルト設定から他のディレクトリに変更することもできます。

Target Type に MRWE Application を設定しましょう。MRWE とは、Microsoft Runtime Window Environment の略です。MRWE アプリケーションには、メニュー、スクロール付き出力用テキストウィンドウ、印刷などの Macintosh インターフェイスが自動的に追加されます。

このアプリケーションで設定しなければならないオプションはこれだけですので、 OK ボタンをクリックして Default Tools Options ダイアログを終了します。

次にプロジェクトを構成するファイルを指定します。

開いたフォルダが c:\Absoft10.2\examples でない場合は、そのディレクトリを選択して下さい。Fibonacci.f95 という名前のファイルを選択すると、プロジェクトに加えられます。プロジェクトファイルのウィンドウには、これから使用するソースファイルとコンパイルのオプションが表示されます。このウィンドウにはプロジェクトのすべてのファイルが表示されます。各ファイルタイプは個別のフォルダに保存されます。このウィンドウから直接プロジェクトのファイルを管理することも可能です。選択したファイルを削除したり、このウィンドウに新規ファイルをドラッグできます。

最後に、アプリケーションをビルド ( コンパイル ) します。

コンパイラが "Fibonacci.f95" をコンパイルし、その結果 "Fibonacci.exe" が作成されます。

アプリケーションの実行

これでアプリケーションを実行できる状態になりました。

スタートメニューのファイル名を指定して実行を選択し、c:\Absoft10.2\examples ディレクトリをブラウズし、Fibonacci.exe を選択して実行するか、エクスプローラウィンドウでアプリケーションのアイコンをダブルクリックして実行することもできます。

Fortran 90/95 または FORTRAN 77 プログラムを書くために役立つ他のサンプルは、c:\Absoft10.2\examples ディレクトリにあります。各サンプルのソースファイルは最初に大きなコメントがあり、ヘッダとして参照されます。サンプルをコンパイルする前に、ソースコードのヘッダをご参照下さい。サンプルを正しくコンパイルし、実行することを保証するために必要なすべてのコンパイラのオプションが一覧できます。さらに、ヘッダにはサンプルの目的と他の役立つ情報が記載されています。