Mathematica 14.1 新機能紹介

Mathematica v14.1 がリリースされました!

2024年8月、Mathematica 14.1 日本語版がリリースされました。ここでは、一部の新機能をご紹介します。

整数のビットのうちの一つを反転させる BitFlip が追加されました。

2という数の最初のビットを0から1に反転させる:

13の右から数えて2番目の桁を反転させる:

13の左から数えて2番目の桁を反転させる:

リストの要素を検証するための関数 (AllSameByAllMatchAnyMatchNoneMatch等) が追加されました。

すべての数の偶奇性が同じかどうかを調べる:

リストの全要素がパターンにマッチするかどうかをチェックする:

リストの任意の要素がパターンにマッチするかどうかを検証する:

LLM プロンプトに、コンテキストに依存するメッセージを加える LLMPromptGenerator が追加されました。

常に現行の評価日時を先頭に追加するプロンプト生成器を定義する:

生成器をテストする:

LLMとのインタラクションにこの生成器を使用する:

意味の類似性によってテキストコーパスを検索する SemanticSearch が追加されました。

SemanticSearchIndex を作成する:

「独立宣言」 から、最も関係が深い引用を抽出する:

ベクトルデータベースを作成、更新、検索する CreateVectorDatabaseAddToVectorDatabaseVectorDatabaseSearch が追加されました。

新規ベクトルデータベースをベクトルのリストで初期化する:

検索操作を行う:

記号的なベクトル、行列、配列のシンボルのサポートする VectorSymbolMatrixSymbolArraySymbol が追加されました。

行列変数について微分を計算する:

微分方程式系の安定性解析を行う DStabilityConditions が追加されました。

非線形微分方程式の安定性解析:

StreamPlot を使って安定性を示す:

引数が度である三角関数のバージョン SinDegreesCosDegreesTanDegreesCotDegrees 等が追加されました。

引数は度を単位として与えられる:

ある天体について、任意の日付で任意の場所から観測される出と入りの時間を計算する AstroRiseSet が追加されました。

ユーザの現在位置からの火星の次の出を求める:

シカゴから見た今週の月の入りの時刻を求める:

極座標の曲線を表す PolarCurve が追加されました。

極曲線を指定する:

音声を文字起しして動画に字幕トラックを加える VideoTranscribe が追加されました。

動画の2番目の音声トラックを文字起しして,字幕として加える:

2つのノートブック、ファイル、文字列、リスト等の差分を表示する Diff が追加されました。

2 つのリストの差分を取る:

2 つの文字列の差分を取る:

その他機能などの詳細はこちらよりご確認ください。 また、スティーブン・ウルフラムによるリリース案内でも様々な活用例が紹介されています。 こちら よりご確認ください。