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製品概要 新しい機能

Grapher 23 の新しい機能

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新しい機能

グループ分けボックスプロット

グループ分けボックスプロットの作成で、カテゴリ用の1列を指定できるようになりました。Excel の vlookup やピボットテーブル処理は不要です。元のデータベースや計測器から取得したデータを直接利用できます。

従来のバージョンの Grapher では、グループ分けしたいカテゴリに基づいて、データを個々の列に分ける必要がありました。この例では、変数データ (Set 1, Set 2, Set 3, Set 4) を Location 列のカテゴリ (A, B, C) を使って分類しています。

新しいバージョンでは、オリジナルデータに手を加えることなく、任意の列をカテゴリ変数として指定できるため、データをフォーマットしなおす手間をそれだけ節約できます。

また、グループ分けボックスプロットの軸では、ボックスプロットと他のタイプのプロットを組み合わせることができるようになり、お持ちのデータの内容をより詳しく説明できるようになります。

 

新機能の解説

データをオリジナルの形式のまま入力し、そこに含まれるカテゴリ列に基づいてボックスプロットをグループ分けする作業を Grapher に実行させることができます。この機能で、次のことが可能になります。

  • 単一または複数の列をグループに分けることができます
  • 変数またはカテゴリによってグループ分けを切り替えることができます
  • Color Method でボックスの違いを直感的に分かるように色分けできます
  • Excel で数値計算する時間を節約できます

具体的には、以下のコマンドが追加・変更されました。

  • Home | New Graph | Statistical
    Statistical プロットリボンに新たに4つのボックスプロットアイコンを追加しました。 これらは Wizard でも表示され、Automation から呼び出すことも可能です。
    • Vertical Grouped Box Plot (垂直グループ分けボックスプロット)
    • Horizontal Grouped Box Plot (水平グループ分けボックスプロット)
    • Notched Vertical Grouped Box Plot (ノッチ付き垂直グループ分けボックスプロット)
    • Notched Horizontal Grouped Box Plot (ノッチ付き水平グループ分けボックスプロット)
  • Property Manager | Plot | Data
    お持ちのデータをボックスプロットに読み込2つの新しいオプションが追加されました。
    • Data in groups チェックボックス
    • Group by ドロップダウン
  • Property Manager | Fill | Color method
    作成したプロットを色分けする3つの方法
    • Color by box (ボックスによる色分け)
    • Color by category (カテゴリによる色分け)
    • Color by variable (変数による色分け)

 

新機能の使い方

この新機能を使うには、数値データとカテゴリデータの列からなるデータファイルを用意するだけです。

この機能にアクセスする3つの方法

  1. リボン
    Home | New Graph | Statistical

  2. Graph Wizard で選択
    通常どおり Graph Wizard をクリックしたら、ステップ2で新しい Grouped Box Plot を選択します。

  3. Property Manager
    通常の「ボックスプロット」を作成し、Property Manager で “Data in groups” を指定します。

実際の作成手順

  1. 通常のボックスプロットを作成します (New Graph | Statistical | Vertical Box Plot | Grouped Box Plots.xlsx)。
    デフォルトでは、First variable と Last variable で指定された範囲内の各列のそれぞれがボックスとしてプロットされるよう設定されています(この例では1列目と2列目)

  2. Property Manager | Plot | Data | Data in groups にチェックを入れます。
    First variable と Last variable のドロップダウンで数値データの範囲が正しく指定されていることを確認してください。First variable と Last variable が同じ列の場合は、グループ分けされるのはその列のみになります(この例の場合は B 列になります)。
    Grapher は Category 列から3つの値 (1, 3, 6) を検出し、列 B にあるデータを3つのグループに分けます。

  3. Last variable の範囲を列 D まで拡大します
    3つのデータ変数 (CO2, O2, N2) が同じグループでプロットされます。

  4. Property Manager | Plot | Data | Group by でグループ分けの手法を variable から category に変更します。
    お持ちのデータを別の方法でグループ分けしたい場合は、Group by ドロップダウンを使って好みのグループ分け手法を選択できます。

  5. 最後に、Property Manager | Fill | Color method を使って、Grapher に従来から装備されているカラーフィルのカスタマイズを使ってグラフに息を吹き込みます。
    ボックスを色分けしてグループの違いを視覚的に分かるようにします。