1. はじめに

このチュートリアルでは、Design-Expert ソフトウェアを使って実験を最適化する方法を学びます。前回の、 多因子におけるRSM(Part1) で作成したデータを元に説明を進めていきますので、まだお済みでない方はそちらを先にお読みください。  

最適化に関する詳細な説明は、プログラムのオンラインヘルプをご覧ください。また、Stat-Ease社のワークショップを通じて詳細なトレーニングを受けることができます。コンテンツとスケジュールについては、Stat-Ease社のWebサイトにアクセス、または電話して確認してください。  

この章では、時間、温度、触媒の3つを因子とする関数として、反応率と活性に関する2種類の応答の予測モデルを取り扱います。これらのモデルは、化学反応の中心複合計画(CCD)で得られた結果を元に構成します。  

Help -> Tutorial Data -> Chemical Conversion (Analyzed) を選択して、使用します。  

計画に関する概要を確認したい場合は、画面左側の Design ブランチの下にある “Summary” ノードをクリックしてください。以下に示すように、この計画のステータス画面ではConversion は2次モデルで、Activity は線形モデルで、それぞれモデル化されていることを確認できます。

計画の概要

 

Post Analysis ブランチの下部にある “Coefficients Table” ノードをクリックします。

Coefficients テーブル

 

このテーブルでは、すべての応答における係数の有益な比較が示されます。

モデルを比較するには: Coefficients テーブルには、コード化された因子に関する内容が示されているため、比較影響について推測することができます。例えば、Conversionの方程式にある AC の係数(=11.375)は、因子 B の係数(=4.04057)よりはるかに高い値であることに注目しましょう。これは、交互作用 AC は因子 B よりも反応率により大きな影響を及ぼすことを表します。テーブル内の係数は、p 値によって色分けされていますので、どの項が有意であるかを一目で見分けることができます。この例では、2次モデル全体の使用を選択していますので、その水準が 0.10 を超えて有意ではないと判定されている重要でない項(黒で表示)も、そこには幾つか含まれています。
P.S. 任意のセルを右クリックすると、このレポートを PowerPoint や Word にエクスポートしてプレゼンテーションやレポートに使用することができます。とても便利ですので試してみてください。