1.6 不確実性インプットの内容を確認して変更する

あるインプットを確率分布 (probability distribution) として定義すると、インプット名の隣にその分布名のついたボタンが表示されます。このボタンをクリックすると、Object Finder ウィンドウが開きます。このウィンドウから分布の内容を確認したり、分布パラメーターや分布タイプを変更することができます。

Rate of inflation (インフレ率) ボタンは Normal と表記されていますが、これは、正規分布 (normal distribution) として定義されていることをあらわしています。

1. Rate of infration の隣にある Normal ボタンをクリックします。

 

Object Finder ウィンドウが開きます。Rate of inflation が平均値 (mean) 3.5、標準偏差 (standard deviation) 1.3 の正規分布として定義されていることがわかります。

このウィンドウで、Rate of inflation を定義する確率分布を編集することができます。正規分布のかわりに、一様分布 (uniform distribution) を使用します。また、インフレ率は年 3% から 4% の間をとる等確率 (equal probability) の値になると仮定します。

2. Distribution リストをスクロールダウンして Uniform を選択します。

3. 最小値 (min) を 3 に、最大値 (max) を 4 に変更します。
4. OK をクリックして変更内容を適用します。

5. Calc ボタンをクリックすると、購入と賃貸の現在の値の比較が新たに計算されます。

 

 

このグラフは、賃貸コストの不確実性がおよそ $105,000 から $109,000 の間に狭まるのに対して、購入コストの不確実性は $125,000 とプラス $10,000 の間で平らになることをあらわします。