9.4 等間隔の内挿グリッドの定義
Regular Interpolation Grid ダイアログウィンドウを使えば、内挿を行う度合い (intensity) はもちろん、クリギングや内挿を行う領域を定義することができます。内挿位置を指定するこの方法がふさわしいのは、等間隔に仕切られた領域を内挿する場合です。変則的な位置に内挿を実行する場合は、 Irregular x-y Interpolation Grid を使います。領域の外形が複雑なポリゴンからなる場合も、このダイアログ (Regular Interpolation) を使いますが、その後に、ポリゴンの形状を Interpolation ウィンドウで指定ます (後述 Polygons 参照)。なお、1次元のデータセットの場合 (例:トランセクトや時系列など) は、このダイアログウィンドウには X 方向のみが表示されます。
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- Interpolation Range
内挿を行う領域の始点と終点の値を指定します。この領域は、このダイアログウィンドウの右側に表記されるデータ範囲 (Data Range) を超える場合もあります。Krig ウィンドウからポリゴンのマスクを指定することで、この内挿範囲の境界の内側にある不規則な形状の領域にも、内挿を行うことができます。
この範囲の定義に使用できる小数点以下の桁数は、Data Worksheet Window の座標フィールドに指定した小数点以下の桁数に制限されます。Data Worksheet Window で座標の小数点以下の桁数を変更すると、ここでレポートされる小数点以下の桁数も変わります。範囲を変更すると、Number of points (ポイント数) の値も変化します。
なお、内挿は、X および Y の最小値から開始されますが、合計距離 (例:X 値の最大値から X 値の最小値を引いた距離) を距離間隔 (Distance Interval) で均等に分割できない場合は、最大値に達しない場合もあります。例えば、内挿する X 範囲が 0 - 105 で分離間隔が 10 の場合、X 範囲の最大値である 105 を超える前に、X = 100 の位置で内挿は停止することになります。
- Data Range
実際のデータセットがカバーする範囲です。この値は読み出し専用で、このダイアログウィンドウからユーザーが変更することはできません。
- Distance Interval
内挿範囲の内側にあるそれぞれの位置を隔てる間隔 (Distance Interval) を指定します。範囲が 0 から 10.0 において距離間隔が 2.0 の場合、内挿が実行されるポイントは、0.0, 2.0, 4.0, 6.0, 8.0, および 10.0 になります。距離間隔を変更すると、Number of Points の値も変化します。
- Number of Points
内挿を行う任意の範囲について、ある範囲を距離間隔で分割した値に1を足したものが Number of Point の値になります。例えば、範囲が 0 から 10.0 において距離間隔が 2.0 の場合、Number of Point は、[(10.0 – 0)/2.0] +1 = 6 ポイントになり、その位置は 0.0, 2.0, 4.0, 6.0, 8.0, および 10.0 になります。
- Optimize
Optimize コマンドは、X Y 両方向のポイント数を 61 に設定し (1次元のトランセクトではポイント数 101 に設定)、それに対応する距離間隔 (Distance Interval) を計算します。Interpolation Range には影響はありません。