9.2 Interpolation ウィンドウ

  1. Interpolation Range
  2. Output File Name
  3. Output Format
  4. Output Variance
  5. Search Neighborhood
  6. 内挿タイプ – Krig, Cokrig, Simulate, IDW
  7. Calculate
  8. Validation

Interpolation ウィンドウには、サンプリングされていない地点の値を見積もるための手法として、KrigingCokrigingConditional Simulation、および、Inverse Distance Weighting へのリンクが用意されています。内挿によって、GS+ がマップの作成に使用するアウトプットファイルが生成されます。アウトプットファイルは、他のマップ作成プログラムでも読み込むことができます。

 

Interpolation Range

内挿の推定値を配置する場所を定義します。矩形領域にグリッドを等間隔に配置したり、ユーザー定義の位置に設定にすることができます。いずれの場合も、含める領域と除外する領域とを定義するマスクの有無を指定できます。

 

Output File Name

Select をクリックすると、クリギングによる内挿推定値を記述する既存のファイルまたは新規ファイルを選択することができます。View をクリックすると既存のファイルの内容を確認することができます。

 

Output Format

GS + で推定量を書き出しできるファイルフォーマットは、以下のタイプのいずれかです:

 

Output Variance

 

Search Neighborhood

GS+ では、距離によって重み付けられた最近傍値を使用して特定位置の値を内挿します。内挿する値の推定には指定した数の近傍だけが使用されることになります。また、近傍は、これから推定を行う位置の周囲にある特定の地理的領域の範囲内にある必要があります。

デフォルトの値に設定されている最近傍の値 16 は、通常は十分な値です。また、近傍の半径にはデフォルトでは何の制限も配置されていません (クリギングでは、バリオグラムの範囲の外にある近傍も同様に重み付けされ、構造的依存性が十分にあれば、重み付けは最小限に抑えられます)。最大近傍数は 64 まで対応していますが、近傍数を 16 以上に指定すると内挿にかかる時間はそれだけ長くなります。探索する地理的領域には、円形 (Round) または楕円形 (Elliptical) を選択できます。楕円を選択した場合、その幅と長さに加えて、楕円の角度を指定する必要があります。デフォルトの角度は、セミバリアンス分析で使用する異方性軸の方向と同じになります。

さらに、地理的近傍を8つに分割する Octant Search を指定することで、内挿に使用する近傍をオクタント (8分円) に含まれる数だけに限定させることもできます。推定する位置の片側だけに近傍が多くあり、片方の近傍だけ不均衡な数を使う危険性がある場合にこれを使うと便利です。Octant Search では、与えられたオクタントから使用される近傍数を制限します。

共クリギングの場合は、共変量 (Z2) に関する探索条件を別に指定する必要があります。これらの条件は、Covariate タブの Search ボックスで設定します。

 

内挿タイプ – Krig, Cokrig, Simulate, IDW

内挿法には、ウィンドウの右側にあるタブから Kriging, Cokriging, Conditional Simulation, または IDW (Inverse Distance Weighting) を選択することができます。それぞれのタブのオプションについては、次のセクションで説明します。

 

Calculate

内挿分析を実行します。分析中は、指定したフォーマットのアウトプットファイルに値が記述されます。分析を停止するには、Escape キーを押すか、プログレスバーの Cancel ボタンをクリックします。

 

Validation

GS+ には、2つのタイプの検証 (Validation) 法が用意されています。Cross-validationJackknife analysis の2つです。Cross-validation 分析では、空間的領域の測定ポイントのそれぞれが領域から1つずつ除外され、それが無いものとして推定値が計算されます。計算が終わると除外されたポイントは元にもどされ、別のポイントが除外され、以下同様に計算がおこなわれます。こうして、領域内のサンプル位置のそれぞれについて、実際の値に対する推定値で構成されるグラフが作成されます。

Jackknife analysis では、インプットデータとして利用するのとは異なる地点の集合に関して測定値に対して推定値を比較します。jackknife データは、“Define” コマンドを押すと表示されるワークシートで指定します。

2つの検証分析については、後で詳しく説明します。