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更新日: 14/05/15

CrystalDiffract で入射角の大きいピークを表示

粉末 X 線回析パターンに入射角の大きい (結晶面の間隔 d の狭い) ピークが表示されていなくとも、がっかりする必要はありません。簡単に必要なピークを表示させることができます。

内部の結晶面間隔 d の最小値 dmin は、ブラグの条件によって定まります。すなわちブラグの角度 (X 線と平面のなす角度) θ と X 線の波長 λ によって決まります。

   λ = 2d sin θ

したがって

   dmin = λ / 2

です。

1.54 Å Kα 線を使用した場合、最小間隔 dmin は 0.77 Å になります。したがって、2θ の値が 180° 以上になることはありえません。(しかしながら Diffract > Wavelength コマンドを使えば、もっと小さな波長を選択することができます。実際の X 線回析では簡単にできませんが。)

参照:面間隔 d は、CrystalDiffract でなく CrystalMaker で計算することができます。Transform > Lattice Plane > Edit コマンドを選択し面指数 (Miller indices) を入力すると、d の値がダイアログまたはシートに表示されます。

 

CrystalDiffract に戻ります。

このデフォルト設定は、よく使用される材料に合わせて設定されたものです。以下のようにすれば、簡単に変更することができます。

  1. Edit メニュー (Windows 版) または CrystalDiffract メニュー (Mac版) の Preferences コマンドを選択すると、CrystalDiffract Preferences ダイアログが現れます。
  2. Profile タブをクリックします。
  3. Reflexions エリアで、最小間隔 Minimum d-spacing の値を変えます (0 も可) 。反射波の制限数 Limit number to オプションを OFF にして、無制限とします。
  4. Save ボタンをクリックします。これでデフォルト設定が変更されました。
  5. 新しい設定を使って、新たな回析パターンのウィンドウを作成することができます。最初に作ったパターンには、この設定は適用されません。したがって、設定を変更したら再度パターンを作り直す必要があります。

以上要約すると、回析パターンの表示数は X 線の波長によって決まります。

CrystalDiffract は、必要なら入射角の大きいピークも計算することができます。設定は、Preferences コマンドを使って簡単に行えます。

 

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