ThinLinc 技術概要

ThinLinc はオープンソース・ソフトウェアをベースとした Linux 用リモートデスクトップサーバーです。素早い開発を可能にし、堅牢で適用範囲の広い製品を開発することを可能にしました。
ThinLinc は、標準的な Linux ディストリビューションを強力なリモートデスクトップサーバーにすることで、計算資源を一元化するために使われます。一元化に加えて、焦点を当てている部分はセキュリティ、管理とリモートアクセスのしやすさです。

サーバーのシステム要件

ThinLinc は、RPM または DPKG を使ったほとんどの Linux ディストリビューションをサポートしています。詳細な要求事項は動作環境を確認してください。

 

アーキテクチャ

ThinLinc のシステムアーキテクチャは、既存のインフラストラクチャを使うことができるようになっています。ThinLinc は一般的なシステム認証を使っているため、eDirectory、Active Directory、NIS 等とインテグレーションすることができます。クラスタリングが可能で、ロードバランス、高可用(HA)クラスタリングを同時に提供します。

 

高可用性(HA)とロードバランス

高可用性の基本原理は、2つの同等の性能を持つマシンを用意し、両方で VSM サーバーを動作させることです。何らかの理由で一方がダウンした場合、もう一方が引き継ぎ、VSM サーバーへの要求をサービスの中断なく、あるいは短時間の中断で処理します。
ロードバランスは、ThinLinc クラスタ内のサーバー間で均等にセッションを分散します。サーバーはできるだけ同じような負荷を処理することになります。

 

ThinLinc マスター

ThinLinc マスターサーバー(vsmserver)は、以下のタスクを処理します:

  • すべてのセッションを追跡し、クラスタ内で複数のエージェントにロードバランス(負荷分散)する
  • 初期認証
  • セッションのチェック
  • ターミナルサーバーの選択
  • クライアントにセッション情報を返信

 

ThinLinc エージェント

ThinLinc エージェント(vsmagent)は、ThinLinc セッションを確立するプロセスを開始、ホスティングする役割を持ちます。それ以外に、ThinLinc エージェントはローカルデバイスとの間にグラフィックスのトンネルを確立します。トンネルはユーザーごとに SSH 接続で多重化されます。

 

ThinLinc クライアント

ThinLinc クライアントは2回接続します。最初はマスターへの接続で、次にマスターがベストだと判断したエージェントへ接続します。