Voxler (ボックスラー)
複雑なデータを簡単に3次元表示する可視化ソフト
※Voxler は英語アプリケーション、英語オンラインマニュアルです。
高度な機能と軽快な操作性をあわせもつ 3D 可視化ツール
![]() |
Voxler を使えば、お持ちのデータを元に迫力ある 3D イメージを即座に作り出すことができます。多数のファイル形式に対応しているので、データの取り込みで手を煩わせることはありません。データセット全体の関係性を一目で見渡せるような魅力あるモデルを構築できます。プログラムはロバストでありながら、使う側の視点にも充分配慮しています。お持ちのデータを様々な手法や色彩で表現したり、動的モデルであればそのビデオアニメーションをキャプチャできるパワーがあなたのものになります。結果の出力には、各種画像やデータ形式を選択できるオプションが装備されています。
Voxler の主な機能
- Voxler は、体積 (volumetric) データのレンダリングと三次元データの表示を第一の目的として作られた学術向け三次元可視化プログラムです。取り扱うデータは、主として三次元の体積 (volume) ですが、DEM ファイルや画像、散布図データといった二次元グリッドを取り扱うことも可能です。Voxler を使って表示できるのは、ストリームライン、ベクトルプロット、等高線図、等値面、画像スライス、三次元散布図、体積のダイレクトレンダリング、三次元ブロックモデル、井戸のトレースがあります。計算モジュールには、三次元グリッド作成機能、再サンプリング、豊富な格子操作機能、および、画像処理機能が用意されています。Voxler は、XYZ であらわされる位置座標とそれぞれの座標における成分変数 C からなる XYZC データを表示するために設計されています。
- Voxler を使えば、三次元モデルを実際に操作して魅力的なグラフィック出力を作成することができます。マウスを簡単に操作するだけで、モデルをスライスしたり、任意の角度で表示させたり、更には、アニメーションを作成することも可能です。
- 三次元モデルの作成は簡単です。データファイルをインポートして、そのデータにグリッド作成などの任意の演算処理を適用したあと、グラフィック出力 モジュールのいずれかを接続するだけです。グラフィックを出力すると、その都度、適切なデフォルト設定が自動的に選択されます。いずれのモジュールタイプ のグラフィック表示も素早く簡単にカスタマイズできます。三次元ブロックモデルや等値面内部からその体積を簡単に直接計算できるので、表示されたマテリアルの体積を素早く見積もることができます。
- Voxler に同梱されている Scripter プログラムは、Voxler の操作手順を自動化するスクリプトファイルの作成、編集、実行に役立ちます。スクリプトファイルを記述し実行することによって、日常的な単純なタスクや、 システムと統合された複雑なタスクをダイアログで直接操作することなく、何度も正確に繰り返し実行することができます。Voxler では、Visual BASIC など互換性のある任意のクライアントを使用した Active X オートメーションもサポートされます。これら2つのオートメーション機能を使えば、三次元モデリングやオブジェクト表示のあらゆる場面で Voxler を活用することができます。
Voxler があると便利な人とは?
Voxler は、様々な分野の方々にご利用いただけます。地球科学なら、ボーリングした地層、地震研究、地中レーダー、地下マッピング、および、リモートセンシングな どから生成される膨大な量の体積データ (volumetric data) をお持ちの方、医療分野なら CT や MRI スキャンによる診断画像をお持ちの方。気象データ、高解像度の顕微鏡画像、流れ場、地下水モデリングといった分野の方も、こうした体積データをお持ちで しょう。Voxler のユーザーには、考古学者、気候学者、教育者、技術者、医師、水文地質学者、地質学者、地球物理学者、医療研究者、学生など、様々な分野の人々が含まれま す。三次元データの関係を素晴らしいグラフィック出力で可視化したい人なら誰もが Voxler のパワフルな機能の恩恵を受けるはずです!
![]() |
- 地震データ、掘削抗、岩石分類学、リモートセンシング測量を研究する地球科学者
- 地下水や土壌の汚染問題を分析する環境問題の専門家
- 大気中の様々な問題を研究する気象学者
- 海水温度、汚染物質、塩分測定を評価する海洋学者
- 生物標本を調査する生物学者
- 共焦点顕微鏡データを可視化するバイオ技術者
- 物体の体積全体に分布するパラメータを説明するエンジニア
- 計算流体力学 (CFD) の可視化を必要とするエンジニア
- 数値シミュレーションを実施する研究開発グループ
- 貯水池の特性を説明する地質統計学者
- 速度をモデリングする地震学者
- 粒子を追跡する物理学者
- 地下をマッピングする GIS 研究者
- MRI、CT、超音波スキャンを解析する医療専門家
- データの散らばり具合を三次元で把握したいすべての人