QuantiScan デモ版ダウンロード
■デモ版の使用方法
QuantiScan Demo バージョンには、2つのサンプルファイル (DEMO1.BMP、DEMO2.BMP) が含まれており、同じ画像を QuantiScan フォーマットで保存したのものが DEMO1.QSN、DEMO2.QSN として含まれています。QuantiScan のデモバージョンは、これらのデモ用画像を解析することのみ可能です。
ここで述べる特徴の詳細に関しては、QuantiScan のヘルプファイルを参照してください (F1キーを押すか、ヘルプメニューから Help Topics を選択してください)。
QuantiScan は、2種類の解析モードを提供します。レーン解析とブロット解析です。
Lane analysis (レーン解析)
- Loading an image
- QuantiScan を起動すると、ブランクの QuantiScan ドキュメントが作成されます。画像ウインドウは白から黒へのグラデーション画像であり、graph と table はブランクの状態です。製品版では、TWAIN スキャナから画像を取り込んだり、TIFF 画像を読み込んだり、クリップボードからペーストすることも可能です (デモ版ではデモ用の2つのファイルを読み込むことしかできません)。
- File メニューから Image from File アイテムを選択します。ファイルオープンダイアログが開きます。DEMO1.BMP を選択し、Open をクリックします。画像が Image Input ダイアログに表示されるでしょう。
- Trim the image
- Input ダイアログでは画像の前処理ができます。回転や反転 (Rotation/reflect)、グレースケールの反転 (Invert)、トリミング (Trim)。
- 画像上で四角形の範囲を選択するために「Draw Rect」をクリックします。レーンの左上隅を左クリックし、右下隅までドラッグすると、下図のようになります。四角形の位置、サイズは自由に変更できます。最終的な場所が決まったら、「Trim」ボタンをクリックすることによって、トリミングすることができます。「Load as lanes」ボタンをクリックし、画像をロードします。
- Display the image
- レーン解析ウインドウは左上に画像を表示します。右上にはブランクのグラフウインドウがあり、ウインドウの下にはブランクの表があります。
- Draw a lane
- 新規にレーンを作成するためには、「Drawing」メニューから「Draw Lane」アイテムを選択するか、ツールバーの
ボタンをクリックします。レーンの中央線は赤の実線で、両端は赤の破線でそれぞれ示されます。
- レーンの幅、位置、長さ等はドラッグ操作で自由に調節できます。
- Copy a lane
- 他の場所に上記で作成したレーンをコピーするには、コントロールキー (Ctrl) を押しながら、ドラッグします。
- Add peaks
- レーンを作成すると、右上のウインドウにグラフが表示されます。これにピーク情報を追加するには、
ボタンを選択し、グラフ上でピークの中央をクリックします。ピークの幅は破線で調節できます。ピークに関する詳細は、下のウインドウにテーブルとしてまとめられます。
- Delete lanes and peaks
- ピークを 1つ削除するするには、delete key を使用します。全てのピークを削除するには、Edit メニューから「Delete All Peaks」を選択し、レーンも全て削除するには、「Delete All Lanes/Rectangles」を選択します。
- Autolane analysis
- 適切な画像であるなら、レーンの自動認識させることが可能です。Process メニューから「Autolane」を選択します。
- AutoPeak analysis
- 全てのレーンに対して、自動的にピークを設定することができます。Process メニューから「AutoPeak」を選択すると、次のようなダイアログボックスが表示されます。ピークの高さと幅の最小値を入力します。「Process all lanes」をチェックすると、全てのレーンに対して、自動ピークを設定します。
- Autofit peaks
- はっきりとピークが分かれている場合は、ピークにガウス関数でフィッティングを行うことも可能です。まずマニュアルまたは自動どちらかで、ピークを設定します。次に、Process メニューから「Autofit」を選択します。解析が終了すると、フィットされたパラメータはテーブルに表示され、フィッティングカーブがグラフに追加されるでしょう。
- Calibrate
分子量マーカー等のレーンを指定して、各レーンの X軸を規格化することができます。
- 基準となるレーンを選択し、ピークを設定します。
- 各ピーク上で、右クリックすると、「Set Value」ダイアログが表示されます。これを左クリックで選択すると、「Set Calibrate」ダイアログが表示されますので、タイトルと値 (分子量等) を入力します。
- 3つ以上のピークを設定する必要があります。Process メニューから「Calibrate」を選択すると、ダイアログが表示され、後で述べる Calibration モデルを選択し、OK ボタンをクリックします。
- Calibration カーブが表示され、Calibration がテーブルにも適用されます。
- Calibration モデル:
- Linear
このオプションは、下記の式による線形回帰を利用します。
x’ = m x + c
ここで、x’ は理論値、x はピクセル座標値です。
- Exponential
このオプションは下記関数による線形回帰を利用します。
x’ = C exp ( m x )
ここで、x’ は理論値、x はピクセル座標値です。分子量に関しては通常このオプションを使用します。
- Logarithmic
このオプションは下記関数による線形回帰を利用します。
x’ = m log ( x ) + c
ここで、x’ は理論値、x はピクセル座標値です。
For example
中央のレーンをリファレンスレーンとして選択し、ピークを設定します。次のように表示されている各ピーク上で、右クリックし、ユニットと値を入力します。
これらの値を入力し、Process メニューから「Calibrate」を選択します。次に下図のように「Exponential」を選択し、OK ボタンをクリックします。

結果は下図のようにグラフとしてまた、数値はテーブルに表示されます。

Blot analysis (ブロット解析)
ブロット解析では、四角形の領域を指定し、指定した領域の中心、体積等を算出します。バックグラウンドの除去も可能です。