品質管理 (FMEA/故障モード影響解析)
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VDA AIAG FMEA Hamonization(米独自動車工業会の FMEA 手法の統一)
2019 年 5 月に VDA(ドイツ自動車工業会)と AIAG(アメリカ自動車工業会)が FMEA の手法を統一することを合意した具体的な内容とスケジュールを公開しました。
その手法は、これまで使われてきていたドイツの VDA の5ステップ・アプローチに大きく依存するものです。
そのため、VDA の手法に準じて開発された APIS IQ は大部分がそのまま適用できることとなります。
VDA の5ステップアプローチ
- 構造分析(上位の構造から下位に向かって構成要素を分解していく)
- 機能分析(構成要素が果たすべき機能を定義し、機能間の依存関係を分析する)
- 故障分析(機能に対する故障を洗い出し、故障間の依存関係を分析する)
- リスク評価(故障を評価する。S・O・D の付与や RPN の算出など)
- 最適化(予防措置、検出措置等の対応と追跡)
VDA AIAG FMEA Harmonization の7ステップアプローチ
- 計画と準備(5Ts [InTent, Timing, Team, Task, Tool]を定義する)
- 構造分析(上位の構造から下位に向かって構成要素を分解していく)
- 機能分析(構成要素が果たすべき機能を定義し、機能間の依存関係を分析する)
- 故障分析(機能に対する故障を洗い出し、故障間の依存関係を分析する)
- リスク評価(故障を評価する。S・O・D の付与や RPN の算出など)
- 最適化(予防措置、検出措置等の対応と追跡)
- 結果文書作成(報告書や記録の文書化)
その他の大きく変わったポイント
- FMEA フォーム(スプレッドシート形式ではかなり複雑になる)
- RPN の廃止と AP の導入(S・O・D に重みづけをし、AP [Action Priority] としてレーティングする)
- FMEA MSR の導入(Monitoring & System Response というフィールドでの FMEA)
APIS IQ を活用できる場面
- シートのコピー&ペーストによる抜け漏れの防止。
- 派生の設計や設計変更による項目の追跡。
- 仕向地、取引先により異なる FMEA フォームの対応。
- 各種標準等に合わせた必須項目の一元的な管理。
- 入力担当者による文章の揺らぎなどを吸収。
- 同一データを多言語で活用。
- FMEA 以外の各種品質管理手法、ツールなどでのデータの共通化。
- 海外の取引先とのコミュニケーションの支援(手順の明確化)。
等、これまでのスプレッドシートによる手順では実現が困難であった項目を解決します。
機能安全認定
APIS IQ-RM PRO (7.0 – sp0090 以降) は、SGS-TÜV Saar GmbH により、機能安全に関する認定を受けています。以下の、標準に準拠しています。
- ISO 26262-8:2018
- IEC 61508:2010
- IEC 62304:2015
APIS IQ-RM PRO (6.5) は、SGS-TÜV Saar GmbH により、機能安全に関する認定を受けています。以下の、標準に準拠しています。
- ISO 26262:2011
- IEC 61508:2010
- IEC 62304:2006